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森岡正博さん(大阪府立大学教授)を講師にお迎えし、平成22年1月12日(火)に第9回CAPWRセミナー「草食系男子の恋愛について~その生態と男女共同参画~」を実施しました。「草食系男子」という旬のキーワードに興味をもったのか、当日は、男女を問わず多くの学生さんの姿がみられました。
講演では、メディアで注目を集める「草食系男子」という言葉について、否定的にとらえている人も多く、森岡さんが著書で述べられている定義とは違った使い方がされている場合もある。ではそもそも「草食系男子」とはどういった男性のことなのか、また、草食系男子の中にもさまざまなパターンがあるのではないだろうか。このような草食系男子の生態について、8つのパターンに基づいた分析を紹介してくださいました。(詳しくは森岡さんの著書『最後の恋愛は草食系男子が持ってくる』マガジンハウス発行をご覧ください)
男女共同参画社会を目指す中で大事なことは、さまざまなパターンの草食系あるいは肉食系男子の中で、どのタイプが優れているのかを考えるのではなく、どのタイプの人も認めていくということが重要である。また、「男らしく(女らしく)」きちんとしている必要はなく、「人間らしく」きちんとしているだけでよい。という森岡さんの言葉には、参加した学生からの共感も大きかったようでした。
-参加者の感想を紹介します-
◎草食系男子=弱い、という否定的な印象でしたが、今日の講演で印象が変わりました。(学部生・女性)
◎「男らしくちゃんとしている必要はない」「人間らしくちゃんとしているだけでよい」というお話が好きでした。(学部生・男性)
◎旬の話題だったので、非常に興味を持って考えることができました。森岡さんの細かな分析には、大きく納得できるところがありました。(学部生・男性)
◎どのタイプの人が優れているかを考えるのではなく、どのタイプの人も認め合うという考え方が男女共同参画社会を推進するのに重要なのだと気付きました。(教職員・女性)
2009年10月24日・25日、広島市こども文化科学館で開催された、「おもしろワクワク化学の世界’09広島化学展mini版」に「リカとコンピュータ」という題目で出展しました。
量子計算をするソフトウェア『Spartan』を使用して、水・二酸化炭素などを例に、身の回りの分子がどのようにしてできているか紹介し、簡単な分子作成を体験してもらいました。分子ということばを知らない小学生に、身近なものに結び付けて説明すると興味を持ち、化学の世界を楽しんでもらえたようです。
対応した学生は、小学生・中学生に伝えるための手段や方法を考える良い機会となり、コミュニケーション能力の向上に役立ちました。
CAPWRでは、石井三恵さん(広島女学院大学大学院教授・NPO法人アサーティブジャパン理事)を講師にお招きし、2009年10月19日(月)東広島地区、23日(金)霞地区にて、それぞれのキャンパスで「女性のためのアサーティブ・トレーニング」セミナーを実施しました。
「アサーティブネス」という言葉はあまり聞き慣れないものですが、相手も自分も尊重しながら、自分の意見や気持をわかりやすく伝えるコミュニケーション方法のことです。前半の講演では、周囲とアサーティブな関係を築くために重要なポイントを説明していただきました。
話し手は(☆)『星のように輝いた目』で、自分の伝えたいことを率直に表現する。聴き手は(♡)『ハートの目』でその言葉を温かく受け止める、アサーティブなコミュニケーションには、この☆(星)と♡(ハート)の関係が大切です。という石井先生の言葉はとてもわかりやすく印象的でした。
後半では、参加者がアサーティブなコミュニケーションを体験するグループワークを行いました。まずは、初対面の参加者同士が自己紹介をすることから始めてみました。参加者の皆さんは、限られた時間で、自分の伝えたい情報をわかりやすく話すことの難しさに気付くことができたようです。次に、身の回りの事例を用いてロールプレイを行いました。参加者がそれぞれに「話し手」「聴き手」「観察者」の役割にわかれて1つの事例について演じる中で、アサーティブなコミュニケーションのあり方を学ぶことができた様子でした。
最後に、アサーティブジャパン代表・森田汐生著『アサーティブ・トレーニング』基礎編より【12の権利】を紹介していただき、あっという間の2時間が終了しました。
参加者の皆さんからは、「12の権利は、単純で当たり前のことが書かれているのですが、改めて言葉にすると自分という存在の大切さを再確認することができ、温かい気持ちになりました。」「押しつけの内容ではなく、肩に力を入れず前向きになれる内容だったので、とても嬉しくなりました。明日から頑張るための元気が湧きました。」という感想が多く寄せられました。
平成21年8月7日、広島大学オープンキャンパスに際して、東広島キャンパスで女子高校生を対象に質問・相談コーナー『お茶会』を実施しました。
79名(女子高校生74名・教員4名・保護者1名)の参加があり,大学生活に対し不安や疑問に思っている事について、お茶を飲みながら女子学生・女子院生・女性教員が質問に答えました。
アンケートの主な回答は、
・女性同士で話しやすかった
・受験勉強、入学後についてたくさんの話を聞きモチベーションが高まった
・不安に思っていたことを聞くことが出来てよかった
・また機会があれば参加したい 等
初めての試みでしたが、出席者全員に満足していただきました。
2009年8月11日(火)、広島大学薬学部にて、第4回体験科学講座~女子高生特別コース~「 ―女性研究者とサイエンスを学ぶ― 」を開催しました。
参加した46名の女子高生は、薬学部の2つの学科「薬学科」・「薬科学科」についての講義後、4つのコースに分かれ実習を行いました。
Aコース「クスリの生体内運命」では、普段飲んでいる薬を使った実験を通して、医薬品の代謝シミュレーションについて実習を行いました。薬の用法・用量がどのように決められているかを学習し、体内での薬の動きを知るために溶解試験と代謝反応の測定も行いました。
Bコース「細胞を観る、分子を調べる」では、肺の正常細胞や肝臓がんの細胞を顕微鏡で観察し、細胞の中でうごめく分子を、高校では使うことができない最新鋭の質量分析計を使って分析する実習を行いました。女子高生からは、「普段触れることのできない質量分析計を使ってとてもワクワクした」「最先端の機械を見ることが出来てよかった」などの感想がありました。
Cコース「生体反応の不思議を知ろう」では、薬物による心臓活動の変化を知るため、モルモットの心臓を用いて、濃度や種類の違う薬物を使った基礎的解析を行いました。実験の前に使用する薬物の濃度の計算では、慣れない単位に戸惑っていましたが、薬物を使っての実験はスムーズに行われました。
Dコース「薬はどうやって体の中に入るの?」では、タンパク質性医薬品が細胞にどのように取り込まれるか、タンパク質に蛍光物質をつけ、位相差顕微鏡と共焦点レーザー顕微鏡で観察しました。
アンケートからは、「大学の薬学部でどんなことを研究しているかよく分かった」「薬学部は薬を作るだけではないことが分かった」など大学の薬学部についての理解が深まった様子がうかがえ、とても有意義な体験科学講座となりました。
2009年3月14日(土)、広島大学生物生産学部にて、第3回体験科学講座~女子高生特別コース~「 女性研究者とサイエンスを学ぶ」を開催しました。
事前にこの体験科学講座に応募した52名の女子高生が大学での講義や実験実習を体験しました。
男女共同参画推進室長の相田美砂子先生の挨拶に続いて、「食の安全,安心を科学するために,我々はまず何から始めるべきなのか」と題し、生物圏科学研究科准教授・西堀正英先生がお噺をしました。賞味期限や産地の偽装が行われ、商品の安全性は保証されない現況に対処するために、サイエンスの基本である「観察」する姿勢を身につけることが大切であることについての講義を行いました。
お噺のあと、女子高生は今回の体験科学講座を担当する先生や支援員と昼食を一緒にとりながら、進路や大学での研究など日頃感じている疑問を質問して交流を深めました。昼食のあと、全員が白衣に着替え、1から4の4つのコースに分かれて実習を体験しました。
1コースは、生物圏科学研究科教授・水田啓子先生が女子高生6名に実習を行いました。2008年ノーベル化学賞“緑色蛍光タンパク質GFP の発見と開発”を理解するために、最初に、GFPとは何か、また、どのようにGFPが利用されるのか、実習で使用する酵母の特徴と酵母がなぜモデル生物として重要なのか、について講義を行いました。
女子高生は増殖中の酵母細胞の出芽の様子や栄養が枯渇した時に形成される胞子のようすを観察し、スケッチしたあと、GFP融合タンパク質を発現する酵母細胞を用いて、蛍光顕微鏡観察をしました。
「実験をして、GFPについてすごく良く分かり感動した」との感想がありました。
2コースは、生物圏科学研究科准教授・田辺創一 先生が女子高生20名に実習を行いました。女子高生は牛乳を固めることで自宅でも簡単に作れるシンプルなチーズを作る実習を体験しました。田辺先生は実習後、牛乳を凝固させる凝乳酵素について、仔牛由来のキモシンや代用凝乳酵素の遺伝子組換えキモシンを説明し、牛乳凝個メカニズムの講義を行いました。女子高生は実習で不要になった水分の廃棄が環境問題に繋がり兼ねないことなど「食と環境」について講義を受けました。
3コースは生物圏科学研究科助教・杉野利久先生 が女子高生16名に実習を行いました。最初に、ダイエットの危険性と動物のエネルギー利用性についての講義をし、食事制限によるダイエットに伴い生体ではどのような現象が起きているのか、を説明しました。 講義後、女子高生は全員がヒツジの飼育室に移動し、動物実験を体験しました。希望者は杉田先生と支援員の大学院生の指導を受け、糖原性物質としてプロピオン酸をヒツジに注入し、グルコースの産生を観察するために、頸静脈カテーテルの留置および採血を行いました。 採血後、実験室に移動してグルコースアナライザーを用いて血糖値を測定し、分析結果の説明を聞きました。想像していたヒツジとの違いに戸惑っていた女子高生も、すぐに実験に熱中していました。
4コースは、生物圏科学研究科助教・佐々木 晶子先生 が女子高生10名に実習を行いました。大学のキャンパスで密生しているエゾスナゴケを採取したあと、光合成による植物のCO2ガス吸収速度の測定を、赤外線ガス分析装置を使って行いました。女子高生は佐々木先生が研究を行っている実験室で、エゾスナゴケを入れた「サンプルチャンバー」とエゾスナゴケを入れない「ブランクチャンバー」に並行して連続的に通気し、それぞれのチャンバー内のCO2濃度の差から植物の光合成に由来するCO2吸収量を求めました。佐々木先生は、植物は二酸化炭素(CO2)と養分を吸収して有機物を生産する「光合成」の過程を通して、環境中の物質の流れに深くかかわっていることを女子高生に説明しました。
サブコースが終わり休憩した後、生物圏科学研究科准教授・矢野泉先生 が全員に「社会科学も科学です~検証:偽装表示や食への不安~」と題して講義を行いました。食の安全・安心、安全基準と検査方法、健康被害と信頼性などについて説明をし、社会科学的アプローチも必要であることを話しました。
最後に、生物圏科学研究科長・江坂宗春先生 が全員に「未来学士号」を授与し、終了しました。
最初は緊張していた女子高生は講義を聞き、先生や支援員の院生の指導を受けて実習を体験するうちに、研究のおもしろさや楽しさを実感し、昼食や休憩時間に、先生や院生に疑問や質問をして交流を深めました。「女性研究者としてのイロハをたくさん学べました」「学校では学ぶことができない実験ができてとても参考になった」などの感想もありました。
平成21年3月4日(水)に東広島キャンパスと霞キャンパスの2会場で、第4回・第5回CAPWRセミナー「パートナーや恋人からの暴力『デートDV』を知ろう」を開催しました。
講師の中島幸子さん(NPO法人レジリエンス代表・ソーシャルワーカー)は、レジリエンスの活動経験や、自身のドメスティック・バイオレンス(DV)被害経験から、DVの構造を具体的事例とともに講演してくださいました。
DVの構造が「パワーとコントロール、暴力」からなることや、「相手を尊重しない言動」もDVの手段として頻繁に用いられ、これらの構造や言動は、大学内でおきかえればパワーハラスメントやいじめの問題などDV以外にもあてはまる、との中島さんの言葉に『DVは他人事と思っていたが、自分の日常にもつながることとしてとらえることができた。』という参加者の感想が多く寄せられるなど、参加者にとって、男女共同参画推進のために互いに尊重しあうことの重要性を認識する機会となりました。
講演の後半では、☆さん(ほしさん:DVの被害当事者)の心の混乱や加害者の暴力によって支配されることによる影響などをわかりやすく図式し、解説してくださいました。また、PTG(Post Traumatic Growth:心的外傷後成長)という視点について、DV被害によって「こうなるはずだったという道」とは少し違う人生になっても、現在の地点から新たな旗(目標)を立てて成長して行くことができる。☆さんは、素敵な力を持った存在である。という言葉には、参加者の共感も大きく「トラウマから生まれる成長がある、過去の経験からの影響は変えられる。という言葉は心に響きました。」という感想が多くみられました。
※レジリエンスでは、DVや傷つきを経験された方を、敬意を込めて「☆さん」と呼んでいらっしゃいます。つらい出来事を生き抜くために使ってきた力を自分のために使い、自ら輝いていける人であると思っているからだそうです。
詳しくはレジリエンスのホームページをご覧ください。
http://www.resilience.jp/
CAPWRでは12月17日(水)17:30-18:30、広島大学広仁会館中会議室にて、歯学部を卒業して様々な場所で仕事を続けている5人の女性研究者に本音でお話をしていただき、その後会場から質問を受ける形でセミナーを実施しました。宮内睦美准教授、岡広子助教、北川雅恵助教、畠山知子歯科衛生士、原久美子講師、が順番に自己紹介をしました。
「どういうキャリアで今の職についたか?」、「なぜ今の仕事についたか?」などについて5人の先生からそれぞれの体験に基づいた貴重なお話を聞いた後、会場からの質問を受けました。「これだけはやっておいたほうがよいことなどがあれば教えてください。」「彼氏が子どもを育てながら働くことにあまり好意的でないがどうやって説得したらいいですか?」などの率直な質問にも丁寧に回答していただきました。
研究と子育てを両立させて、夢を持ち続けしなやかに生きている姿勢に一同勇気づけられ、感動して大変有意義な1時間を過ごしました。
セミナーには歯学科や口腔保健学科の学生、歯学部外の大学院生、教職員が参加者しました。「参考になった」「ためになった」「選択肢を減らしていかないように、やりたいことを思い切りやろうと思います」「今後大学に残りたいと考えているので詳しいお話が聞けたことはとてもためになりました」などの感想がありました。また、男子学生からは「女性としての考えを聞かせていただく大変貴重な機会になったと思います」「自分自身の道もまだ不明確で、どういう道に進もうか迷っていますが、人生にはいろいろな道があるのだとしみじみ感じました」などの感想もありました。
2009年1月21日(水)に第3回CAPWRセミナー「性暴力被害者支援について考える」を実施しました。
講師の竹下小夜子さん(さよウイメンズ・メンタルクリニック院長・精神科医)は、沖縄で女性のための精神科クリニックを開院、DV被害者の心の回復や性暴力被害者の支援に取り組み、その活動の中で全国の国公立機関・団体スタッフ育成や一般市民への啓発活動にも精力的に取り組んでいらっしゃる方です。
『性暴力・性虐待 実態と対応』と題した竹下先生の講演は、これまでの経験やデータに基づいた説得力のある内容でした。会場が霞キャンパスということもあり、参加者には医学部の学生・教職員や大学病院で勤務する医療従事者の方が多く、「日々の診療に活かすことのできる内容だった。」「これからの自分の進路を決めるための新たな視点を与えてもらった」という感想が聞かれました。
また、実際に支援の現場で活躍なさっている地域の方々にもご参加いただくことができ、活発な意見交換が行われ、広島大学の男女共同参画推進の取り組みが、学内にとどまることなく、広く地域社会と連携していくことの重要性を改めて認識することができました。
次回、第4回・5回CAPWRセミナーは、中島幸子さん(NPO法人レジリエンス代表・ソーシャルワーカー)を講師にお招きし、『パートナーや恋人からの暴力「デートDV」を知ろう』と題して東広島・霞の2つのキャンパスで以下の日程で開催します。皆さんのご参加をお待ちしています。
○東広島:平成21年3月4日(水)13:00~15:00
学士会館2階レセプションホール
○霞:平成21年3月4日(水)17:30~19:30
医学部 広仁会館 大会議室
*東広島・霞どちらも講演の内容は同じです。
2008年12月24日(水)、広島大学理学研究科にて、第2回体験科学講座~女子高生特別コース~「 ―女性研究者とサイエンスを学ぶ―」を開催しました。
事前にこの体験講座に応募した20名の女子高生が大学での講義や実験実習を体験しました。
男女共同参画推進室長の相田美砂子先生の挨拶に続いて、女子高生は白衣に着替えて、全員が実験室に移動し、コアコースに参加しました。
今回のコアコースでは「分子の形と色~指示薬の色はなぜ変わる?~」の実験について、理学研究科助教・秋田素子先生が実験実習をしました。分子の構造とその性質(物性)やはたらき(機能)には密接な関係があり、ミクロな分子構造を適切に設計することにより、求める物性や機能(マクロな性質)を有する物質を作り出せる可能性があること学びました。そして、私たちに最も身近な物性の一つである「色」についての実験を行いました。女子高生にもなじみの深い中和反応指示薬であるフェノールフタレインとその類縁体を合成し、その構造と色にどのような関係があるかを調べました。また、合成した指示薬の色の違いを知るために、紫外可視吸収スペクトル(UV-visスペクトル)の測定を支援員の指導で行いました。
Aコースでは先端物質科学研究科准教授・高橋徹先生が「今年のノーベル物理学賞の話と宇宙線の観測」についてノーベル物理学賞の対象となった南部氏、小林氏、益川氏の功績をもとに、宇宙や素粒子物理学の課題と現状、および将来期待される発見などについて、講義を行いました。
また、素粒子や宇宙物理学の実験の基礎となる、検出器の例として、スパークチェンバー(放電箱)の実演を行いました。測定対象として宇宙から常に降りそそぐ放射線である、宇宙線を実際に観測し、素粒子や放射線を身近に感じることができるようにしました。
放電箱は電荷をもった粒子の飛跡を可視化する測定器です。
Bコースでは理学研究科准教授・寺田健太郎先生が「月のうさぎは何歳?」と題して講義形式で行いました。「月」のもつユニークな特徴について紹介した後、アポロ計画やルナ計画で採取された月の岩石の特徴について解説があり、これらの特徴から提唱されている「月の起源(ジャイアントインパクト説)」とその後45億年に渡る「月の歴史」について概観しました。最後に、「月隕石の局所年代分析」について解説した後に実験室に移動し、実際に年代分析装置SHRIMPを案内し、年代分析の原理について紹介して、女子高生は興味深く装置を見学しました。
Cコースでは濱生こずえ先生と中坪敬子先生の実習を順番に体験しました。濱生こずえ先生は細胞の形作りを制御する細胞骨格をレーザー顕微鏡で観察する実習を指導して、女子高生は共焦点レーザー走査顕微鏡を用いてHeLa細胞(ヒト子宮頸癌由来の培養細胞)のマイクロフィラメントと微小管を熱心に観察しました。細胞内での蛋白質の局在観察の方法や、固定細胞と生細胞での蛋白質の局在の観察方法の違いなどについての説明もありました。中坪敬子先生はメダカの器官形成過程を実体顕微鏡で観察する実習を指導しました。メダカの特徴である器官形成過程を実体顕微鏡で観察し、教科書にのっているウニやカエルの発生と比較しました。
サブコース終了後、全員が集合して休憩し、生徒からの質問に答えました。
「どうして化学を研究するようになったか?」「研究者になるにはどのような道があるか」などの質問に先生や支援員が自分の経験を紹介しながら丁寧に回答しました。最後に紫のカーネーションが配られ、泉先生が紫色について学術的な説明を行い終了しました。
今回の体験科学講座では前回参加者からの要望を参考にして女子高生が直接実験する時間を長くしました。受講した女子高生からは「あらめて研究の難しさや楽しさがわかった」「化学の深さが分かり楽しさに気がついた」などの感想があり、実験を指導した学生からは自分たちがしていることを一般の人に伝える大切さを再認識でき、今回の体験講座の生徒の中から一緒に研究に携わる人が出てくるかもしれないと期待を感じました。
第3回体験科学講座は生物生産学部で行われます、みなさまからの申し込みをお待ちしています。
申し込みはこちら
2008年10月7日(火)に京都大学で行われた第6回男女共同参画学協会連絡会シンポジウムに参加しました。
全体会では、「第2回学協会アンケート調査と女性研究者・技術者支援の課題」が報告され、研究者を取巻く現状と今後の課題が明示されました。これを受けて「若手研究者の明日を切り開くために」と題したパネル討論が実施され、CAPWR教員の田島文子教授(理学研究科)がパネリストとして登壇されました。田島先生は「上級技術者(スペシャリスト)ポスト拡充を提案する」と題して若手研究者のキャリアパス拡充と、基盤研究のインフラストラクチャー強化の視点から提案をなさいました。
女性研究者支援のみならずポスドク問題など研究者を取巻く現状について、フロアからも活発な意見が出されました。
全体会終了後に行われたポスターセッションでは、学協会加盟学会や振興調整費採択機関がそれぞれの取り組みを紹介するポスターを展示し意見交換を行いました。CAPWRでもこれまでの取り組みを紹介するポスターを展示しました。女性研究者支援について他機関との意見交換を行い今後の取り組みの参考を得る良い機会となりました。
当日のポスターPDFはこちら
2008年7月25日~27日までの3日間、広島市こども文化科学館にておもしろワクワク化学の世界‘08広島化学展に「リカだいすき!」コーナーを出展しました。3日間で総勢260名余の子どもさんに来場していただき大盛況でした。
案内のチラシに「リカだいすき!」というタイトルを見つけて、お母さんと楽しみにして来た小学生低学年の女の子は、学生の説明を熱心に聞きながら初めて見る分子の世界に驚き夢中になっていました。
応対する学生も分子という言葉さえしらない小学生低学年に中学生と同じように化学を身近に感じてもらうために、最初は戸惑っていましたが自分の知っている知識を分かりやすく伝える難しさを感じながら、どのように説明すれば興味を持ってもらえるかを考えていろいろ工夫していました。
夏休みが始まったばかりの会場で参加者の多数は小学生でしたが、一緒に来場した保護者には大学で学ぶ化学の一部を広く知ってもらい、子ども達には化学に対する興味を深めるきっかけとなりました。
10月5日(金)名古屋大学にて男女共同参画学協会連絡会シンポジウムが開催されました。ポスターセッションにて、本学の「リーダーシップを育む広大型女性研究者支援」に関する取り組みを紹介しました。
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